【azure】「みんながいるから歌えてる」感謝のステージで魅せたグッドミュージックの真骨頂

(2022年12月22日 大阪・寺田町Fireloop azure『夜行列車/まっさらな夢の中』リリースイベント)

 

会場が静寂に包まれ、視線はステージに集中する中、石山周(Vo./Gt.)は一言ずつ丁寧に歌い始める。繊細なフレーズにも関わらず、高揚感であろうか、その表情はどこか楽しげに見える。メンバー同士確かめ合うように演奏してゆく。続いて、このライブにて発売となった楽曲のひとつ”夜行列車”が始まる。ポップなリズムと煌びやかなキーボードにつられ、オーディエンスの体も揺れていく。メンバーの表情も自然と明るくなり、会場のボルテージを上げてゆく。

石山が感謝を伝えたのち、披露されたのは”冬暁”。石山と潮留里桜(Key./Vo.)による、ツインボーカルの掛け合いが印象的な楽曲で、フロアをピアノの繊細なフレーズと幻想的なサウンドで包み込んだ。

ここで、これまでの雰囲気から一変し、ギターのディストーションが光る骨太な楽曲”坩堝の中で”が繰り出される。感情がむき出しになったエモーショナルな石山のヴォーカルで、それぞれのパートも熱を増してゆく。

この日に発売となった楽曲のもうひとつ、”まっさらな夢の中”に続く。潮留がメインボーカルを担当した楽曲で、少ない音数の中、透明感ある歌声が響いた。

そしてライブはクライマックスへ進む。ドラムのビートに合わせてオーディエンスは体を揺らし、”狼の唄”が披露された。シンガロングパートでは拳を上げるように促し、一体感を生んだ。メンバーは感謝を伝えたのち、ステージを後にしたが、フロアからは鳴り止まない拍手が。

再びメンバーが登場し、石山が「みんなに見にきてもらえるから、僕たちはこうやって歌えてます。」と感謝を伝える。

アンコールでは新曲”evergreen”も披露され、メンバーはこのライブの雰囲気や様々な想いを噛み締めるように演奏していた。

 

セットリスト

1. のけもの

2. 夜行列車

3. 冬暁

4. 坩堝の中で

5. まっさらな夢の中

6. 狼の唄

en1. sepia

en2. evergreen

(文 サコンモトキ)

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